学ぶこと
元JR九州会長の唐池恒二氏は61歳の時に簿記検定試験3級に挑戦した。
それまで様々な経験をしてきたが、唯一身を置いたことがなかったのは経理部門。
一応社長をしていたので、財務諸表を読み解くことができるがその過程がいまひとつしっくりこなかった。
私には「理由」を考える癖がある。
街を歩き看板や広告に目が行った時は「なぜ今、自分はこれに視線が止まったのか」を自問自答する。
賑わっている店では食事をしながら人気の秘密を考える。
そうして得た気づきを自社の広告や店づくりに活かしてきた。映画や読書、町歩き、旅など、一見仕事に関係がないような時間の中にこそ仕事に生かせる学びがある。
(日本経済新聞)