身の丈を
スター精密会長の佐藤肇氏は、「規模を追わず身の丈を考えろ」という父親の教えを大切にしている。
工作機械の世界では、受注が減ると値下げによって売り上げを確保しようとしがちだが、それでは、市況が回復しても値段がなかなか元に戻らず、結局は苦労することになる。
氏は、リーマンショック後、「売り上げを落とせ」と指示し、余分な在庫を減らすことに注力した。翌年度は黒字、リストラもしなかった。
売上高や利益は経営の目的ではなくあくまでも手段です。大事なことはいかに会社にキャッシュを残しておくかです。
規模では超一流企業に敵わないまでも、ボーナスなら経営次第でなんとかなる、と。
日経ビジネス所載。
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