一品勝負
大阪・堺にある鎌倉時代末期に餅屋として創業した「かん袋」。
屋号は秀吉の命名による。
今泉文雄社長は27代目という老舗。
一口サイズの白玉のような餅に、緑色の餡が添えられたくるみ餅、氷くるみ餅もある。製造は今泉さんと弟、子供3人を中心に、従業員は社員採用にした全て女性の7人。大半は手作業。店の販売分しか手が回らない。
お客さまは、まずレジに行き、注文と支払いをすませ木製の大きな番号札を受け取る。他府県からのお客さまも多いので、店の隣に26台分の駐車場も開設。
商品を増やす予定もなく、多店化、増産する予定もない。
味を安定させるには、少人数で。年商1億5千万円。
(商業界・橋本みどり)
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